<100円アンプ、スピーカー>


100円ショップを覘いたら「ボリュームアンプ」と言う商品があったので買って見た。
隣に「キューブ型ミニスピーカー」もあったのでこれも買って見た。

ここで紹介した簡単アンプ回路は、少なくとも部品代だけでも200円はしている。
そこで、この「ボリュームアンプ」を調べて見ることにする。
                                                     
これがそうで、約55mm×55mm×20mmのサイズ。右側のジャックは音源側に挿す。
見えてないが、左側にジャックのメスがありスピーカなどに接続する。電池は単4×2本
「ボリュームアンプ」
  

キューブ型ミニスピーカーの背面にあるジャックに、もう1つこのスピーカーを接続するとステレオになる。
ケースの中のスピーカーに8Ω0.5wと書かれている。
「キューブ型ミニスピーカー」
  

「ボリュームアンプ」の分解
  

電子部品は、TDA2822M 1kΩ 1Ω 51kVR 220μ 10μ 0.02μ×2 0.01μである。 
  

分解後ブレッドボードに組立てたが、ICピンが短く不安定なので、再度基板に組み直した。
 

こんな回路になっていた。 右側はTDA2822データシートに載っているテスト回路、よく似ている。
 

実際に音源を入力して、その出力を見るために音源となる正弦波を作った。
LM358を使ったもので、下記が組立てた画像と回路図である。
 

出力は、ボリュウム最大で1.5Vp−pぐらいでf=1110Hzだった(1)
イヤーホーンを接続すると、出力が凄く小さくなったが音は聞こえる(2)
このことは、正弦波回路の出力抵抗が、かなり大きいことを示している。
今度は、100円アンプを接続してみた。出力は変わらなかった(3)
このことはアンプの入力抵抗が高いことを示している。(OPアンプの理想は入力抵抗は∞出力抵抗は0)
100円アンプの出力は、波形が歪まない程度にボリュウムを調整して3Vp−pぐらいだった。(4)
イヤーホーンでは、大きすぎる音量であった。
キューブ型ミニスピーカーを接続したが、まあまあの音量でちょうどよい。
音を大きくすると、アンプの電源は電池2本なので3Vp−pまでが限界で、それ以上は波形が歪み音割れする。
試しに電源電圧を上げると、その電圧までは波形の歪みは無かった。

(1)        (2)         (3)                  (4)
    

実験の様子

恐るべし100円アンプとスピーカーです。(~_~)