<RS232C備忘録>

2、3年前にモール符号送出アプリCWYY.EXEをつくりましたが、見直しを始めています。
その中で、無線機のリグコントロールインターフェースRS232Cについて、簡単に備忘録します。

今のPCには、ほとんどRS232Cインターフエースは搭載されていませんが大昔は
D-SUB25pin、D-SUB9pinのどちらかが搭載されていました。
それで現在は、ほとんどUSB-シリアル変換ケーブルを使っていると思います。

下に9pinと25pinを対比させてのピンアサインを記します。

9pin   25pin    信号名と入出力
--------------------------------------
1	8	DCD(出力)キャリア検出
2	3	RXD(出力)受信データ
3	2	TXD(入力)送信データ
4	20	DTR(入力)データターミナル
5	7	GND(----)信号グランド
6	6	DSR(出力)データセット
7	4	RTS(入力)リクエストツーセンド
8	5	CTS(出力)クリアツーセンド
9	22	RI(入力)被呼表示


25pin   9pin    信号名と入出力
--------------------------------------
1		筐体グランド
2	3	TXD(入力)送信データ
3	2	RXD(出力)受信データ
4	7	RTS(入力)リクエストツーセンド
5	8	CTS(出力)クリアツーセンド
6	6	DSR(出力)データセット
7	5	GND(----)信号グランド
8	1	DCD(出力)キャリア検出
9	
10	
11
12
13
14
15	
16	
17	
18	
19	
20	4	DTR(入力)データターミナル
21	
22	9	RI(入力)被呼表示
23	
24	
25	

RS232Cの信号電圧は、L:+5〜+15V H:-5V〜-15Vと規定されているが実際はどうなっているか
調べて見ることにした。調査はVB6で作ったRS232CのDTR(4)をH(3秒)、L(3秒)を3回繰り返したときの出力を見ます。
(このVB6もかなり古いVBソフトです、今は、VB.NET→VB2005→VB2013・・・と進化していますが^_^;)

MB:P4M900T RS232C搭載しています。(今のPCは搭載していないと思います)   RS232CのDTR(4)を制御してH、Lの出力電圧を直接見ます。
         

DTRとGND端子をデジボルとオシロに接続した様子です。


Hの状態の出力です、約-10V出力しています。(デジボル測定)    Lの状態の出力です、約+10V出力しています。(デジボル測定)
 

オシロ測定結果です。中央がGNDですので約±10Vになっているのが分かります


これで、確かにRS232Cの信号電圧はL:+5〜+15V H:-5V〜-15Vになっていることが分かりました。

次は、RS232Cインターフェースが搭載しないPCはUSB-シリアル変換ケーブルを使いますが、このケーブルの
出力も気になりましたので調べました。

秋月電子(M-02746)                                                           PCのUSB端子に接続
 


Hの状態の出力です、約-6V出力しています。(デジボル測定)    Lの状態の出力です、約+6V出力しています。(デジボル測定)
 

オシロ測定結果です。中央がGNDですので約±6Vになっているのが分かります


リグ側には0、5Vに変換して入力しなければならない、そのレベル変換回路図を下に示します。
RS232Cレベル変換では定番のMAX232ICを使います。(現在、私はこの回路を使っています)



CI-V リグからの13Vを5Vに変換する回路も搭載しています。基板の下の方の黒いつぶの3端子レギュレータ78L05と2個の電解Cがそうです。
 

CAT リグからの13Vを5Vに変換する回路も搭載しています。基板の右の方の黒いつぶの3端子レギュレータLM317、電解C、C、R、VRがそうです。可変出来ます。
 

最後に、このHPのCW送信ソフト(CWYY)紹介で、CI-V,CATインターフェースの使用可否を載せています。
ただ、CWYYで動作しないインターフェースの中には、別ソフトのMMTTY、HAMLOGで動作することを
(周波数を取込みなど)確認しています。これからのCWYYの課題として検討したいと思います。